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手話動画:糖尿病の恐い話(2012年10月29日)

手話動画

  

テキストデータ

 
 こんにちは。今日は糖尿病の恐い話です。
 みなさんは「糖尿病」というと、甘いものを食べ過ぎて「尿に糖分が出る」病気、と軽く考えていませんか? それだけでは「糖尿病」とは診断されません。今日は、糖尿病についてご説明いたします。
 血糖値(ブドウ糖)は、食事や環境、生活、ストレスなどで一時的に高くなったり、正常値に戻ったりしています。ブドウ糖は、人間のエネルギー源になる大切なものです。すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンによって調節され、様々な臓器へ栄養を運びます。
 でも、遺伝や運動不足、ストレスなどにより、インスリンの分泌が少なくなっていき、体の中でどんどんブドウ糖が増え、正常な働きができなくなります。そのため、血液中に余分な血糖が溜まってしまうのです。それが糖尿病です。
医師から糖尿病の治療が必要と言われても、「大丈夫。生活に支障がないから」と、そのまま治療を受けずにいると、ひどくなると合併症を引き起こし、気付いた時には重症化してします。合併症とは、どういうものでしょうか。
 合併症の症状も様々ですが、代表的なものとして、
①腎臓は、体の中の老廃物を尿として体外に排出し、きれいになった血液を体内に戻す役割をしているが、その腎臓が機能しなくなると、人工透析という器械に頼らなければならなくなる。透析を受けるために、週2~3回、必ず病院へ行かなければならなくなり、日常生活に大きな影響を及ぼす。②血液がドロドロになり流れが悪くなって、脳の血管が詰まり脳梗塞になることがある。③手足の指先にしびれや痛みが起き、進行すると筋肉に力が入らなくなったり、怪我や火傷をしても気づきにくく、そのため化膿して壊疽(えそ)を起こすことがある。④眼底にある血管がもろくなり出血し、それが進行すると失明することがある。日本では、中途失明の原因の第一位が糖尿病というデータがあります。 その他、遺伝によるものなど、糖尿病によって様々な恐ろしい合併症を引き起こします。
 糖尿病になってしまったら、元の体に戻すことは困難です。しかし、医師の指示に従いしっかり治療を受ければ、合併症を防ぐことはできます。まずは糖尿病を防ぐために、バランスの良い食事と適度な運動を心がけ、血糖コントロールなど自己管理をしっかりしていきましょう。