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手話動画:「放射線」と「放射能」(2012年12月3日)

手話動画

  

テキストデータ

 
 東日本大震災をきっかけに、全国で原子力発電のことが大きな話題になっています。新聞やニュースを見ても、今まで知らなかった言葉が多く難しいですが、大切な知識・情報です。
 今週は、「放射線」と「放射能」についてお話しします。

 放射能は、テレビの光のように目に見えない光です。とても小さな粒で、速く遠くまで飛びます。
 放射線にはアルファ(α)線、ベータ(β)線、ガンマ(γ)線、中性子など種類があり、体に影響を与えます。
 それぞれモノを通り抜ける力が違い、紙1枚ぐらいで遮断されてしまうものもあれば、鉄板は通り抜けるが、コンクリートによって止められてしまうものもあります。

 放射能は、放射線を出す光のことで、やっぱり目には見えません。放射線を出す光を持っているモノを「放射性物質」といいます。
 例としては少し難しいですが、懐中電灯にたとえると、「懐中電灯」は「放射性物質」、「光」は「放射線」、「発光能力」は「放射能」ということになります。「光」を出すと「懐中電灯」の電池がなくなり「発光能力」が弱くなっていくように、「放射性物質」の「放射能」も時間とともに弱くなっていきます。この放射能が半分に減るまでの期間を「半減期」といいます。
 また、「懐中電灯」から遠ざかると「光」が弱くなるように、「放射性物質」から遠ざかると「放射能」も弱くなります。

 放射線は見えない光、放射能は放射線を出す力。どちらも目に見えないものですが、懐中電灯を例にすると、わかりやすいですね。次回は「シーベルト」と「ベクレル」です。