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手話動画:食中毒 秋・冬編 ~ノロウイルス~(2012年12月25日)

手話動画

  

テキストデータ

 
 近年、食中毒は、夏に限らず1年中発生しやすくなっています。秋から冬、特にこれから気をつけなければならないのは「ノロウイルス」です。感染性胃腸炎とも呼ばれます。

 ノロウイルスの主な感染ルートは、①すでに感染した人が調理したものを、知らずに口にした。②ノロウイルスに汚染されたカキなどの二枚貝を食べた。③感染者の吐しゃ物や便を処理したときや、④人の多い場所での飛沫感染などが挙げられます。

 感染すると、1日~2日で吐き気、おう吐、発熱、腹痛、下痢などの症状が現れます。ウイルスは、1週間ほどで便とともに排出されます。通常1日か2日で治ってしまうために、感染しても気がつきにくく風邪と間違えてしまうことから、ウイルスが広がりやすいと考えられています。

 このウイルスに効く薬はまだありません。
 特に、子どもや高齢者には感染、発病しやすいので、まずは予防を心掛けましょう。最も重要で効果的なのは、①「手洗い」「うがい」です。特に食事前、トイレの後、調理前後は必ずよく手を洗いましょう。②カキなどの二枚貝は、内部まで1分間以上しっかり加熱して食べてください。③調理台や調理器具は、いつも清潔にし、使用後すぐに洗うとともに、熱湯(8.5℃以上)で1分間以上消毒することが有効です。

 ノロウイルスに感染してしまったら、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。脱水症状がひどい場合には病院で治療が必要です。下痢が長引く場合には、下痢止め薬を投与することもありますが、体内のウイルスを排出させるためには、最初から用いるべきではありません。

 ノロウイルスにはワクチンもなく、感染を防ぐのは簡単ではありません。日頃から衛生管理に気をつけましょう。

 もうすぐお正月ですね。お正月料理をおいしく召し上がってくださいね。