手話動画:お正月あれこれ(2012年12月28日)
手話動画
テキストデータ
今年もあと残すところ数日となりました。
宮城のお正月料理というと……、子持ちのナメタガレイ、焼きハゼを使ったお雑煮が特色ですが、皆さんのご家庭ではどうですか?
最近は料理も行事も簡略化され、あまり見られなくなってきましたね。
今週は、正月行事に込められた思いや意味をご紹介します。
昔から、元旦に「年神様(としがみさま)」という新年の神様が、1年の幸福をもたらすために家庭に降臨するとされています。その神様をお迎えする前に大掃除を行い、神棚や仏壇を清め、家屋を隅から隅まできれいにすると、年神様がたくさんのご利益を授けてくださるといわれています。
「門松」は、年神様が迷わずにやってくるための印として、玄関前に雄松と雌松を左右に一対に並べます。今は、ほとんど見られなくなりましたね。この門松を飾っておく期間を「松の内(まつのうち)」といいます。一般的には1月7日までで、年始の挨拶や年賀状のやり取り、初詣もこの「松の内」とされています。
「しめ飾り」は、年神様をお迎えする神聖な場所という意味があります。
「鏡餅」は、年神様へのお供え物です。丸餅には魂をあらわす心臓の形を模していて、大小2段に重ねるのは、円満に年を重ねるという意味が込められています。
「初日の出」は、年神様は日の出とともにやってくるので、見晴らしのいい場所へ出かけ、その年最初の日の出を拝むようになりました。とくに山頂で迎える日の出を「ご来光(ごらいこう)」といいます。
元旦に年神様を迎え入れてお祝いし、たくさんの幸せを授けてもらうために、さまざまな正月行事や風習がうまれました。
2013年もみなさん元気でよい年でありますように。