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手話動画:たった5回の大津波警報(2014年1月14日)

手話動画

  

テキストデータ

 東日本大震災で、私たちは津波の恐ろしさをまざまざと見せつけられました。それからというもの、地震の度に、テレビやパソコン、携帯電話などの津波情報を注視するようになりました。

 さて、これまで、日本国内で「大津波警報」が何回発令されたかご存じですか。
 気象庁が津波警報の業務を始めてから60年間で、たったの5回です。
 1953年、房総沖地震の時に初めて発令され、そこから、30年後の日本海中部地震で2回目が発令されました。当時のシステムでは警報が地震発生から19分もかかり、すでにその時点で津波は襲来していました。
「日本海側に津波は来ない」との思い込みが、人的被害を広めたとも言われています。
 3回目は1993年の奥尻島地震。地震発生後7分後には警報が発令されましたが、5分とたたないうちに大津波が押し寄せていました。
 4回目の発令は2010年のチリ地震。幸いにも津波はなく、人的被害も出ずにすみました。
 そして、翌年……。
 5回目が東日本大震災です。地震発生からすぐに警報が発令され、津波到達時間は予測通りであったものの予想を大きく上回る津波が東北沿岸の一帯を襲いました。地震の規模としては日本観測史上最大で、世界でもチリ地震、アラスカ地震、スマトラ島地震に次ぐ4番目に大きな巨大地震でした。

 地震国日本において、今後いつまた大きな地震が来るか分かりません。6回目の大津波警報の際は、犠牲者がゼロになるよう、日頃の準備はもちろん、津波を見たらすぐ逃げるなど、危機意識を持つことが重要です。