手話動画:東日本大震災から3年・・・(2014年3月10日)
手話動画
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あの東日本大震災から3年…。
その日、私は、仙台市内の職場で、これまで経験したことのない大きな揺れに襲われました。停電した街の中を不安な気持ちでひたすら歩き、やっと自宅のアパートに着いた時は、もう日も暮れ辺りは真っ暗。手探りで玄関まで行き着くも、ドアの鍵がなかなか開かず、部屋に入れないまま、外で途方に暮れていました。その時の寒さと恐怖心は、未だに忘れられません。
宮城県では、今年から3月11日を「みやぎ鎮魂の日」と定めました。震災で亡くなられた方々に追悼の意を表し、震災の記録を風化させることなく後世に語り継いでいくためです。
この1年、津波の被害が大きかった沿岸部では、住宅地の高台移転や、防潮堤、かさ上げ道路等の大津波対策などの取り組みが進められてきました。
災害公営住宅については、県内21市町で、平成27年度までに1万5000戸の整備を予定しているものの、完成に至っている戸数はまだわずかです。それでも、昨年4月1日には、仙台市、石巻市、山元町の一部で、県内初の入居が開始されました。今年2月には塩竈市でも開始され、女川町では、つい先週、内覧会が開催されました。28日には落成式と鍵の引き渡しが行われます。また、来月4月には、東松島市でも入居が開始される予定です。
震災で出たあの大量の可燃がれきも、今年1月に、焼却処理がすべて終わり、復旧への大きな一歩となりました。
県が示す「宮城県震災復興計画」では、平成26年からは「再生期」を迎えます。
被災地域それぞれにさまざまな事情を抱え、計画の縮小や遅れも出ていますが、これからさらに「再生」に加速がかかることを期待しています。