手話動画:11月5日は「津波防災の日」(2015年11月2日)
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東日本大震災の大規模な津波被害により、多数の尊い命が奪われました。これを受け政府は、国民の間に広く津波についての理解と関心を深めようと、毎年11月5日を「津波防災の日」と定めました。
11月5日は、江戸時代末(1854年)に安政南海地震による大津波が起こった日です。
その際、収穫した稲わらに火をつけて、逃げ遅れた人たちを高台に誘導し、避難させて命を救った、和歌山県の浜口悟陵という人がいました。彼をモデルに書かれた逸話「稲むらの火」は、地震後の津波への警戒や、早めに避難することの重要性を説いており、海外ではTUNAMIのテキストとして使用されたりしています。日本でも国語の教科書に載ったこともありますし、現在は絵本にもなっています。
今後起こると想定されている大地震では、住民一人一人が速やかに高台に避難するなどの適切な行動をとれば、津波による死者数は5分の1に軽減できるそうです。そのために11月5日前後には、全国で約300の団体が地震・津波防災訓練を実施します。宮城県でも、多賀城市や美里町などで実施が予定されています。
私たちも、東日本大震災で経験した教訓を忘れることなく、今後何か起こった時に落ち着いた行動がとれるように、災害への備えを見直しましょう。
11月5日は「津波防災の日」。災害に備えるために、あなたは何に取り組みますか?