宮城県聴覚障害者情報センターは、聴覚障害に関連したさまざまなサービスを提供する総合的なセンターです。

FAX022-393-5502
日曜・祝日休

手話動画:福の神 仙台四郎ってどんな人?(2015年12月7日)

手話動画

テキストデータ

 お店で、この人物の写真が飾られているのを見たことがありますか?
 商売繁盛の「福の神」として写真が飾られ、「仙台四郎」と呼ばれ親しまれているこの人。明治時代に実在した人物です。一体どんな人なのでしょう。

 仙台四郎は、鉄砲鍛冶屋・芳賀家の四男として、江戸時代末期に現在の青葉区役所付近で生まれました。知的障害があり、ほとんど話せなかったということですが、いつも笑顔で愛嬌があったので、誰からも好かれていました。彼はよく街を歩き回り、店先にほうきや水おけが置いてあると、掃除や水まきを勝手にしていました。そのうち、彼が立ち寄った店はお客がたくさん来て繁盛するようになり、「福の神」と呼ばれるようになったのです。
彼を店に招きいれようと、店先にわざとほうきや水おけを置く店もあったとか。しかし、そのような下心のある店には全く寄りつきませんでした。自分を本当に歓迎してくれる店かどうか、直感的に見分けていたのでしょう。
 また、彼に抱いてもらった子どもは、健康に育つと言われていました。まさに福の神ですね。

 明治の頃から写真が販売されていましたが、大正に入る頃、仙台市内の写真館が「明治福の神(仙台四郎君)」と銘打って販売したことがきっかけで、「仙台四郎」と呼ばれるようになりました。膝を丸出しにして笑っているこの姿。まさに、彼の人となりが分かるようですね。