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手話動画:低温やけどにご注意を!(2015年12月14日)

手話動画

テキストデータ

 12月に入ると、高齢者がカイロや湯たんぽなどで低温やけどを負う事故が増えます。高齢者は、若い人よりも皮膚感覚が鈍くなって、低温やけどに気づきにくいため、重症化しやすくなります。

ケース1:カイロで
 70歳代の女性が腰にカイロを貼り、電気毛布を付けたまま就寝。翌朝カイロをはがすと痛みがあり、皮膚科を受診した。表皮よりも深い真皮にまでやけどが及んでいた。

ケース2:コタツで
 70歳代男性がコタツで寝てしまった。朝起きた時に足の指から出血していたのでやけどに気づいた。やけどは重症で足の指を2本切断することになってしまった。

 低温やけどは、”温かい”くらいの温度でやけどになってしまうため、長時間温める時には注意が必要です。44度で3~4時間、46度で30分~1時間、50度では2~3分で皮膚が損傷を受けると言われています。

 湯たんぽや暖房器具などを就寝時に使用する時は、布団が温まったら湯たんぽを布団から出す、電気毛布は高温で使用しないなどの注意をしましょう。また、カイロは就寝時には使用しないようにしましょう。低温やけどは普通のやけどに比べて痛みが少なく水ぶくれなどもできにくいため、一見軽い症状に見えますが、深いやけどになっていることもあります。冷やしても効果はないので、痛みや違和感がある場合は皮膚科で診てもらいましょう。
 高齢者自身も気をつけなければなりませんが、家族や介護者など周りの人の気遣いも必要ですね。