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手話動画:女川いのちの石碑プロジェクト~千年後の命を守るために~(2016年2月15日)

手話動画

テキストデータ

 「ここは、津波が到達した地点なので、絶対に移動させないでください。もし、大きな地震が来たら、この石碑よりも上へ逃げてください。……」
 このような文章が彫られている石碑を建てる計画が、女川町で進められています。震災当時小学6年生だった子供たちが、中学生になってから「自分たちにできることを考えよう」と始めた「いのちの石碑プロジェクト」です。

 彼らは、自分たちができる津波対策を①絆を深める②高台へ避難できる町をつくる③震災の記録を残す、とまとめました。そして、千年後の人たちの命を守るために、津波の到達地点より高い所に石碑を建てることに決めたのです。
 資金は、1口100円の募金で集め、目標額の1000万円を達成。2013年11月に1基目の石碑を建立し、現在9基建てられています。最終的には、彼らが成人する2019年までに、女川町の21集落すべてに石碑を建てる予定です。また現在、命の大切さを伝える『女川命の教科書』作りも進めています。

 石碑にはそれぞれ、異なる俳句が伝えたいメッセージとして彫られています。
 「夢だけは 壊せなかった 大震災」
 「ただいまと 聞きたい声が 聞こえない」
 「見上げれば がれきの上に こいのぼり」
 未来に残したい彼らの思いが伝わってきますね。若い彼らの心にも大きな爪あとが残っているでしょう。ですが、彼らは立ち止まらず、その思いを石碑にしました。
 私たちも立ち止まらず、一歩ずつ、自分のできることから取り組んでいきたいですね。