手話動画:岩沼千年希望の丘~千年先まで伝えたい~(2016年4月25日)
手話動画
テキストデータ
岩沼市にある千年希望の丘。東日本大震災後に作られたこの丘は、震災を経験した市民の想いや祈り、さまざまな教訓を千年先の子供たちに伝えようとしています。5年前津波が襲ってきたときに、岩沼海浜緑地内にあった高さ10mの丘に3名の方が避難して助かりました。津波の高さは8m。丘の頂部がギリギリ浸水を免れ、まさに“いのちを守る丘”になりました。
千年希望の丘は、当時の被災物、いわゆるがれきを再利用して、その丘の近くに10mほどの高さに作られました。家屋に使われていた梁を利用した階段など、岩沼で暮らしていた人々の時間や思い出がつまっています。
また、丘にある日時計は、震災の発生した3月11日午後2時46分に、モニュメントにある四角いボックスを指すようになっています。これから毎年、その日、その時間、同じ位置に影がうつり追悼や未来への想いを伝えていきます。
鎮魂の鐘や慰霊碑が建てられ、亡くなった方々に思いをはせる場にもなっています。
点在している丘をつなぐ緑の堤防にはさまざまな樹木を植栽し、自然との共生を図っています。これまで3回の植樹祭が行なわれ、多くの人が参加しました。今年度も5月28日に4回目となる植樹祭が行なわれます。
海を眺めながら散策を楽しめる、緑豊かな千年希望の丘。避難場所として、防災教育の場として活用される堤防です。そして、震災を風化させない記憶の場所として、今後さらに整備が進みます。