手話動画:「おのくん」に会いに東松島へ(2016年7月11日)
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このぬいぐるみ、かわいいですね! 東松島市の小野駅前応急仮設住宅で生まれたソックモンキー、「おのくん」です。震災発生後、仮設住宅の入居者には、仕事を失った方や農作業ができなくなった方が多く、先行きに不安な気持ちを抱えていました。「何かみんなでできることはないか?」と考えていたところに、仮設住宅に送られてきた支援物資の中に入っていたのがソックモンキーでした。これなら自分たちにも作れると作り始めたのが、「おのくん」です。
「おのくん」は、20人ほどの女性が1つずつ手作りをしています。靴下の柄や素材、そして作り手の個性や工夫も少しずつ違うので、どれも世界にたった一つの「おのくん」になります。今では、全国各地から問い合わせや注文が来るほどの人気者になりました。
「おのくん」は、作り手にとって家族同然。ですから、「買う」と言うのではなく「里親になる」という言い方をします。これまでに「里子」に行ったおのくんはなんと約5万体。全国にいる里親さんたちが「わが子自慢」をするインターネット上のコミュニティまであるそうですよ。
「おのくんハウス」は近い将来、仮設住宅の撤去によりなくなってしまうそうです。おのくんを通してできた全国の方々とのつながり、そして東松島の皆さんとのつながりを守り、いつでも気軽に立ち寄れる居場所をこれからも残していきたい。そんな小野駅前応急仮設住宅の人々の願いから、グッズ販売やイベント開催などの取り組みが始まっています。
東松島市といえば、焼き海苔や牡蠣などのおいしい海産物もたくさんあるんですよね。よし、週末、「おのくん」に会いに行ってみようかな!