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手話動画:祝・誕生!富谷市(2016年11月28日)

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 10月10日、富谷町が市に移行しました。大型商業施設と閑静な新興住宅地が共存する街、富谷。住民の平均年齢はなんと39歳。宮城県14番目の市です。この富谷市、名前の由来になったある伝説が残っているそうです。
 今回は、この伝説をご紹介します。

 昔々、とても美しい娘がおり、彼女に求婚する者がたくさんおりました。ある日、娘が占ってもらうと、そのたくさんいる求婚者のうちの一人が魔性のものに違いないと言われました。娘は、その者の着物にそっと糸を縫いつけたところ、彼は大きな木の洞の中に帰って行き、彼が大蛇の化身であることがわかったのです。
 その夜、娘は「コウノトリの卵を取って来てくれたら、あなたと結婚しましょう」と言いました。彼は、いつになく寂しそうな表情をし、それから娘を訪ねてくることはなくなりました。
 うわさを聞いた里人がコウノトリの巣がある木に行ってみると、そこにはバラバラになった大蛇の死骸があったのです。卵を守るコウノトリと死闘を繰りひろげた大蛇は敗れてしまったのでしょう。里人たちは、命がけで娘を愛した大蛇をかわいそうに思い、10個になってしまった大蛇の死骸を10ヶ所に葬り、それぞれに宮を建て弔いました。
 この10ヶ所の宮が「とうのみや」であり、いつの頃からか「十宮(とみや)」となって、縁起の良い「富谷」の字に書き改められ、伝説の十の宮のうち、現在は日吉神社が残っているそうです。