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手話動画:1歳未満ハチミツ警報!(2017年5月8日)

手話動画

テキストデータ


 ハチミツは、古代エジプト時代の壁画にも描かれている歴史ある食品です。エネルギーとして代謝されるのが早く、二日酔いの予防や解消、殺菌作用、整腸作用など体に良い効能がたくさんあります。赤ちゃんにも当然いいはず…、と思いがちですが、1歳未満の赤ちゃんにハチミツを与えるのは絶対にいけません!

 ハチミツには、ボツリヌス菌の芽胞(がほう)が含まれていることがあります。ボツリヌス菌は、食中毒を引き起こす菌ですが、芽胞は大人が食べても問題なく体外に出ていきます。しかし、1歳未満の赤ちゃんは、消化器官が未熟で腸内環境も整っていないため、芽胞でも腸内で発育・増殖し症状が出ます。つまり、芽胞の混入しているハチミツを赤ちゃんが食べると「乳児ボツリヌス症」を発症してしまう危険性があるのです。今年3月には国内で初めての死亡例がありました。

 ボツリヌス菌の芽胞は熱に強く、加熱しても死滅させることができません。赤ちゃんに与えないのが一番の予防になりますね。
 乳児ボツリヌス症の原因となる可能性のある食品としては、ハチミツのほかにコーンシロップや加熱していない野菜ジュース、黒砂糖などが挙げられています。大変珍しいですが、井戸水が原因だと認定されたケースも1件あります。
 他にも乳児ボツリヌス症とは関係ありませんが、離乳後期頃まで控えたほうが良い食品として、ソバやサバなどがあります。離乳食って気をつけなければならないことがたくさんあって大変! 私も孫への離乳食、気をつけようっと!