手話動画:貧血とは違う、失神って何?(2017年5月15日)
手話動画
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子どもの頃、体育館での全校朝礼で時々倒れる生徒がいたりしました。貧血を起こしたと言われていましたが、実は貧血ではなく失神を起こしていた場合が多いのです。
貧血は、鉄を運ぶヘモグロビンが血中に少なくなることを言います。一方、失神とは脳に流れ込む血流が減ってしまうことによって起こる一時的な意識消失のことです。
失神の中で一番多いのは、神経のバランスが崩れて起こる失神です。この失神は、長時間の立位、激しい痛み、咳、怒り、注射、採血、排尿排便、飲酒などで起こります。数秒から数分程度で後遺症なく回復することが多いです。
命の危険性の低い失神ですが、倒れ方や倒れる場所によりけがをすることも…。失神する前にめまい、吐き気、冷や汗、顔面蒼白などの症状がある場合が多いため、気づいたら無理をせずにすぐに横になるなどしましょう。
短い時間で意識が戻らない場合は、心疾患や脳疾患などの病気が隠れている可能性もあります。日本には専門医が少なく失神の原因は多岐にわたるため、原因の特定に時間がかかる、あるいは特定が難しい場合もあります。
失神は、一年間に1000人中6人が起こすと言われています。日本人の人口で計算するとなんと年間約76万人もの人が失神している計算になります。もしも周りの誰かが倒れたら…。万が一のときのために脈や呼吸を確かめるなどの応急処置の知識があると良いですね。
実を言うと、私も経験があるんです。皆さんも気をつけて!