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手話動画:毒をもつヒアリってどんなアリ?(2017年7月31日)

手話動画

テキストデータ


 強い毒をもつ「ヒアリ」が今年5月に神戸港で発見、駆除されました。それまで日本では進入が確認されていなかったヒアリですが、その後大阪港や東京港などでも発見され、国内に定着する可能性が高まったとの見方もあります。ヒアリとはどんなアリなのか、今回はヒアリについてご紹介します。

 ヒアリは全体的に赤茶色で腹部は黒っぽい赤色をしています。体長は2.5~6mm程度、さまざまな大きさのアリが一緒に働いているのが特徴です。南米原産ですが、アメリカ、中国、台湾など世界中に定着し、各地で大きな問題になっています。
 ヒアリの巣は、直径25~60cm、高さ15~50cmほどのドーム状のアリ塚です。在来種で大きなアリ塚を作る種類はいないため見分けるポイントになります。ただし、ヒアリは攻撃性が強く、特に巣を刺激された場合は多数のアリが一斉に襲ってくる恐れがあります。もし発見しても近づかず、すぐに環境省の地方環境事務所に通報してください。たとえ一匹でも、素手では決して触らないようにしましょう。

 お尻の毒針で刺されると、やけどのような激しい痛みとかゆみがあり、10時間ほど経つと膿ができるのが軽度の症状です。中度の症状では腫れが広がりじんましんが現れることもあります。重度だと息苦しさや激しい動悸、めまい、意識障害などを起こすこともあり、この場合は命の危険を伴うため、早急に病院を受診しましょう。

 アカカミアリという、ヒアリよりは毒性が弱いものの刺される危険性のあるアリも発見されました。見慣れないアリには触らないなど十分注意しましょう。