手話動画:マダニによる感染症に注意!(2017年8月21日)
手話動画
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ダニって、「咬まれてかゆくなったり血を吸われたりするけど、たいした被害はない」と軽く思っていませんか? ダニにもいろいろな種類があり、特にマダニは、咬まれて死亡した例もあります。
マダニは、ウイルスを保有している場合があり、媒介する感染症がいくつかあります。中でも「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」は、マダニに咬まれた後1~2週間の潜伏期間があり、38度以上の高熱、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が出ます。現在、治療薬がなく対処療法しかないため、5人に1人が亡くなるとされています。
マダニに咬まれないようにするのが一番の予防法です。マダニは藪や草むらに多くいるため、キャンプや散歩で草むらに近づくなどの場合は長袖長ズボンを着用すると良いでしょう。
マダニは、皮膚に口の先を食い込ませるようにして数日から10日以上かけて吸血します。マダニに咬まれているのを発見した場合、無理やり引っ張って取ると口が皮膚の下に残ってしまうため、皮膚科で取ってもらいましょう。
すべてのマダニがウイルスを保有しているわけではないため、マダニに咬まれたら必ず感染症にかかるわけではありませんが、マダニに咬まれた後の体長の変化には注意し、発熱などの症状が出た場合には病院を受診してください。
7月にはSFTSに感染した猫に咬まれた女性が亡くなりました。猫から人へ感染した事例の確認は今回が初めてです。ペット用のダニ予防薬を使用する、体調不良のペットに接触するときは注意するなどペットへの対策も必要ですね。