手話動画:故郷を明るく元気にしたい~オクトパス君に込められた願い~(2018年2月5日)
手話動画
テキストデータ
受験の季節ですね。若い方々が頑張っているのを見ると応援したくなり、お守りなんかを買ったりして…。そうそう、お守りと言えば、机に置くと試験にパスできるとタコ型のこれ。砲丸投げのボールのように重い文鎮、「オクトパス君」です。机に置くとパスできるオクトパス君をご存じの方もいるのではないでしょうか。宮城県南三陸町で製作されています。
南三陸町は、東日本大震災の津波により住宅の70%が被災し、死者行方不明者も800名以上という甚大な被害でした。オクトパス君は震災の2年前から製作販売されていましたが、津波で工場も型も流され、被災地では希望を失い不安ばかりが募っていきました。そのような中で大正大学からの支援を受け避難所の女性たちが手伝い、「ゆめ多幸鎮オクトパス君」の製造が復活したのです。東日本大震災2ヶ月後のいち早い再開でした。さらに6月、有志による「南三陸復興ダコの会」の設立によって、町内の雇用を創出。元気な故郷を取り戻したいという住民の心をつないだのです。
現在は、オクトパス君の文鎮のほかにストラップやせんべい、繭細工品、町内の間伐材を利用したレーザークラフトなど様々なグッズがあります。被災地を見学しに来た方がまた来たいと思える町になるようにと、工房見学やモノづくり体験など交流型の事業も展開されています。復興支援が弱まったとしても、町と自分達の未来を切り開き続けられるように取り組みを進めているのです。
復興はまだ道半ば。でも、みんな頑張っています!