手話動画:緊急地震速報が変わりました(2018年4月23日)
手話動画
テキストデータ
地震による大きな揺れが起こる直前に発表される緊急地震速報。突然携帯が鳴って、なんだろうと思っている間に地震がきてビックリした経験のある方もいると思います。この緊急地震速報、東日本大震災発生時にも発表されましたが、震度5強の揺れがあった関東圏には発表されませんでした。
気象庁では揺れの大きさを予想する技術を改善し、マグニチュード8以上の巨大地震が発生した場合などに、より広い範囲に警戒を呼びかけられるようにしました。
これまでの緊急地震速報は、地震計で観測した地震の波形を分析してその地震の発生場所や地震の規模を瞬時に推定、各地の揺れの大きさを予想し、震度5弱以上の揺れが予想された場合に警報として発表していました。ですが、東日本大震災のような巨大地震の場合は、地震の規模を瞬時に正しく推定することが難しいため、震源から遠く離れた場所に緊急地震速報を発表できませんでした。
新たな手法「PLUM(プラム)法」は、実際に観測された震度をもとにして、地震の揺れが広がっていく先の揺れの大きさを予想するものです。
従来の手法と新たな手法を組み合わせることで、巨大地震が発生した場合でも、これまでより精度の良い緊急地震速報が発表されるようになりました。
南海トラフ地震や千島海溝地震など、巨大地震の発生についてニュース等で見ることがあります。人ごとではありません。
PLUM法では、緊急地震速報を見聞きしてから地震による大きな揺れがくるまでの時間的猶予は短く、緊急地震速報の発表が大きな揺れに間に合わない場合もあります。とっさの時にどのように安全を確保すればいいか、短い時間をどのように活用するか、日頃から考えておくことが大切です。