手話動画:ユネスコ無形文化遺産「和食」(2018年5月28日)
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2013年に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されていたのを知っていましたか。和食といっても、天ぷらや寿司、煮物などいろいろありますよね。何の料理が登録されたのでしょうか。
そもそも無形文化遺産とは、世界遺産の建築物や森のように形があるものではなく、知識や技術など人から人へ代々伝えられているような伝統的なことなどを言います。日本では、能楽や歌舞伎、和紙などが無形文化遺産に登録されています。和食は、自然を尊ぶ日本人の「食」に関する慣習が「日本の伝統的な食文化」として登録されました。何か一つの料理が登録されたわけではないんですね。
登録にいたった和食の特徴が4つ挙げられています。
①多様で新鮮な食材と素材の味わいを活用
四季や海・山などの豊かな自然があるため地域に根ざした多様な食材がある点。また、その食材を用いて素材の味わいを生かす技術・調理器具が発達している点。
②バランスがよく、健康的な食生活
一汁三菜を基本とする食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われ、うま味を上手に使うことで動物性油脂が少ない食生活になっており、長寿や肥満防止に役立っている点。
③自然の美しさの表現
季節の花や葉っぱなどで料理を飾ったり、季節に合わせた調度品や器を利用したりして季節感を楽しむ点。
④年中行事との関わり
年中行事との密接な関わりがあり、行事と食を一緒に供することで家族や地域の絆が強くなる点。
和食の特徴をみると、「和食っていいな~」と改めて思いました。ハンバーグやパスタも美味しいけど、和食のすばらしい文化をしっかり守っていきたいですね!