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手話動画:元号オモシロ話(2019年7月8日)

手話動画

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 元号っておもしろいですね。政府発表では、「令和」の文字と手話通訳のワイプがかぶってしまうなんていうこともありました。
 令和になって2ヶ月たち、ずいぶん慣れてきました。今年の改元に伴い、今年は元号に注目が集まっています。元号は中国発祥でアジア各国にもありましたが、いまは使用しているのは日本だけです。

 一番初めの元号は、歴史的に有名なあの大化の改新の「大化」です。そこから令和まで全部で248個。平均すると5年に1回くらいずつ改元していたことになります。現在は、天皇が即位するときに改元しますが、江戸時代以前はいろいろな理由で頻繁に改元していました。例えば、災害や凶作などよくないことが起こったときや、美しい雲が現れた、珍しい亀が見つかった、など吉兆のときです。

 はじめは制度化されておらず元号がなかった時代もありましたが、大宝律令で制度化されました。その「大宝」以降で一番長い年号は「昭和」、第2位は「明治」、「平成」は第4位です。一番短いのは鎌倉時代の「暦仁」で74日間。天災のために改元したそうですが、縁起が悪いとうわさされたためだという説もあります。

 南北朝時代には天皇が2人いたため、元号が2つありました。4文字の元号が続いた時代もあったんですよ。面白いのは「明治」でしょうか。いくつかの候補の中から天皇がくじ引きをして決まったんだそうです。「明治」はそれまでに10回も候補にあがって11回目にしてやっと採用されたんですって。実は「平成」も、江戸時代最後の元号「慶応」をきめるときに候補にあがっていたそうですよ。

 使われている漢字は73個。意外と少ないです。29回も使われている「永」など縁起のいいイメージの漢字を使うことが多かったからでしょうか。今回初めて使われた漢字「令」が入っている「令和」。どんな時代になるんでしょうね。楽しみです。