手話動画:歴史を紐解いて、オリンピックをより楽しく!(2019年10月28日)
手話動画
テキストデータ
来年の夏に向けてオリンピックが少しずつ盛り上がってきました。4年に一度のこのスポーツの祭典は、歴史が古くオモシロエピソードがいっぱいです。例えばマラソン。42.195kmという中途半端な距離が不思議じゃないですか? 1908年ロンドン五輪の際に、王妃が「お城の窓からスタートを見て、競技場のボックス席でゴールが見たい」と言って距離を伸ばしたためだそうです。イギリス王妃のわがままから始まった距離だったんですね。
日本人で初めてオリンピックに出場したのは金栗選手と三島選手の2人で、1912年ストックホルム大会の時でした。入場行進では、三島選手が旗手をつとめ、金栗選手がプラカードを持ちました。プラカードには「JAPAN」ではなく「NIPPON」と書かれていて、でも、入場の順番はアルファベット順なのにイタリアのIとルクセンブルグのLの間だったそうですよ。
金栗選手はマラソンに出場しましたが、競技中に熱中症で倒れてしまいゴールができませんでした。意識がないうちに競技が終わり棄権手続きもできないまま、消えた日本人選手と言われていたそうです。1967年にストックホルム五輪55周年式典が開かれた際、主催者側の粋な計らいで金栗選手が招待され、ゴールテープを切ることができました。54年8ヶ月もの年月をかけてゴールしたわけです。
1912年から1948年までは絵画や彫刻、音楽など芸術を競う競技があったんだとか。体操競技が屋外だった時代もあり、完全に屋内でやるようになったのは前の東京大会の時からだったとか、へ~!と思うエピソードがいっぱいです。
来年はどんなドラマが生まれるのでしょうね。楽しみです!