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手話動画:チキンはキチンと焼きましょう (2019年12月2日)

手話動画

テキストデータ

 豚肉は「しっかりと火を通しましょう」とよく聞きますが、鶏肉も生焼けは危険だって知っていましたか? カンピロバクターによる食中毒です。
 カンピロバクターは鶏の消化器官に住んでいる細菌で、鶏が保菌していても健康に問題がないため普通に出荷されます。解体の途中で鶏肉に細菌が付着すると考えられており、厚生労働省の研究結果では市販されているレバーや砂肝の約60%、鶏モモ肉や胸肉の約40~60%に菌が付着していたそうです。
 少ない細菌数でも食中毒が起こりやすいという特徴があるため、新鮮な鶏肉だから安全というわけではありません。

 しっかりと中まで加熱することが大切です。湯引き程度では菌が死滅しなかったというデータもあります。
 また、付着した菌を広げないことも大切です。鶏肉を切った調理器具はしっかり洗浄し、できれば熱湯消毒し乾燥させましょう。まな板は肉用と野菜用、別々にするのもいいですね。
 調理前に鶏肉を洗うという人もいるそうですが、菌が付着したお水が飛び散り、生食用の野菜やお皿に付着することも。鶏肉が入っていた発泡トレーの洗浄も調理中にはやめておきましょう。

 症状は下痢や腹痛、発熱などで、たいていの場合、重篤にはなりませんが、まれに神経障害を引き起こし、体に力が入らない、手足にしびれが出るなどの症状が出る人も。歩行困難、顔面麻痺、呼吸困難など、重篤化して完治まで数年かかる場合もあります。
 鶏肉はしっかりと火を通す、コレ鉄則です!