手話動画:日の出が遅くて入りが早い?冬至知恵袋 (2019年12月16日)
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もうすっかり冬。日が短くて早い時間に暗くなります。一年で一番昼が短い日を冬至と言いますね。今年は12月22日ですが、この冬至の日、日の出が一番遅くて日の入りが一番早いと思っていませんか。実は違うんです。日の出・日の入りの時間は地域によって違います。仙台の日の出の一番遅い日は1月5日~7日、日の入りが一番早い日は12月3日~11日です。冬至とはずいぶんずれていますね。北海道から沖縄まで地域で多少の違いはありますが、日の出が一番遅い日は冬至の約2週間後、日の入りが一番早い日は冬至の約2週間前なんです。
地球の地軸の傾きとか、公転軌道が楕円であることからくるずれなのだそうですが、いずれにしろ冬至が昼の一番短い日であることに間違いありません。
冬至の翌日から日が長くなっていくので、中国など世界各地で、冬至から運が向いてくると考えられてきました。
さらに、日本では「ん」がつく食べ物を食べると運を呼び込めるということで、南瓜(かぼちゃ)、ニンジン、大根、こんにゃくなどを食べるといいとされています。小豆の赤色が疫病を防ぐとも言われていて、宮城県では小豆とかぼちゃを煮た「冬至かぼちゃ」を食べますね。実際かぼちゃはビタミンAやカロチンが、小豆はカリウムが豊富なので、むくみや風邪、脳血管疾患予防に効果があるんですよ。実はゆず湯も、ひびやあかぎれを防ぐ効果や体を温める効果があります。
伝統的な文化にもかかわらず理にかなっているなんてミラクル! 昔の人の知恵ってすごいですね。