手話動画:えっ、山火事ってそんなに発生しているの?! (2021年2月8日)
手話動画
テキストデータ
1月から5月にかけて山火事が増える季節です。平成26年~30年の5年間の山火事件数の平均は年間約1300件、損害額は約5億8千万円になります。一日当たりに換算すると毎日約3件の山火事が発生し、約160万円の損害が生じているということになるんです。もったいないですね。山火事の原因は、たき火、野焼き、放火、たばこ、火遊びなど人間の不注意によるものがほとんどです。
今は、空気が乾燥していて風が強く、森林に落ち葉が積もって燃えやすい状態になっているため、ちょっとした火種がきっかけで火事が広がりやすい季節です。また、春は農作業の野焼きなどが増えること、山菜採りや行楽など人が山に入る機会が増えることによりさらに山火事が増えます。
日本は国土の約70%が森林で、水源の涵養や、二酸化炭素を吸収して地球温暖化を抑制するなど、私たちの生活に大切な役割を果たしています。そのため、森林に火災が起こった場合、周辺に住んでいる方々に直接被害が及ぶほか、市街地に住んでいる方にも影響があるわけです。近年では地球温暖化による気温の上昇、降水量不足による水不足、豪雨とそれに伴う洪水や土砂災害など他人事ではないのです。
森林が失われると、その機能が回復するまでに何十年もの年月とコストが必要です。火災の起こりやすい場所でたき火をしない、たき火中はそばを離れない、たばこは指定の場所で吸う、火遊びしないなど、私たちのちょっとした心がけで、山火事を未然に防ぐことができます。