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手話動画:新紙幣に描かれる3人は・・・ (2021年10月18日)

手話動画

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 先週は、新しい紙幣や硬貨について説明しました。今回は新紙幣に描かれる人物についてご紹介します。1万円札は渋沢栄一、5000円札が津田梅子、1000円札が北里柴三郎です。

1万円札 渋沢栄一
 最後の将軍一橋慶喜に仕え、明治維新後は政府で働きました。日本で初めて株式会社制度を導入した、最初の銀行を立ち上げたなど業績は多く、「資本主義の父」と呼ばれています。生涯、設立に関わった企業は500以上と言われており、現在も有名なみずほ銀行や東京ガス、キリンビールなど数多くの企業が残っています。

5000円札 津田梅子
 明治4年に政府が欧米に派遣した女子留学生5人のうちの1人。当時最年少の6歳でした。2度の留学を終えて帰国した後、身分に関係なく誰でも平等に受けられる女子教育を目指し、女子英学塾(現在の津田塾大学)を設立しました。行儀作法の延長のような教育ではなく、自由で進歩的なレベルの高い授業は評判になったそうです。

1000円札 北里柴三郎
 ドイツでの留学中に破傷風の治療法を確立しました。香港でまん延していたペストの原因を究明するため現地に赴き、ペスト菌も発見しています。伝染病予防や細菌学研究に取り組み、現在の北里大学の前身である北里研究所を設立しました。慶應義塾大学の医学科設立にも尽力し、研究だけでなく社会活動にも従事しました。

 3人とも素晴らしい功績です。経済、教育、医療のそれぞれの分野で活躍したこのような人たちがいたからこそ、現在の日本があると言えるかもしれません。新しいし紙幣が発行されたら、ただ財布にしまうだけじゃなく歴史を勉強してみてくださいね。