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手話動画:冬は屋内でも起こり得る?! 低体温症(2023年1月23日)

手話動画

テキストデータ

 平熱が36℃ない人っていますよね。低体温症・・・? いえいえ、それは表面的な体温が低いだけで、体の深部の体温は37℃くらいに保たれています。低体温症とは、体の深部が35℃以下になった状態をいいます。
体温が低くなると、筋肉を振動させることで熱を発生させようと体が激しく震えます。さらに体温が下がると、震えは収まり動作が遅くなっていきます。判断力が低下してぼんやりし、やがて昏睡状態に陥るのです。低体温症で亡くなると「凍死」となり、毎年1千人程の方が凍死しています。

 原因の1つは、低い気温です。冬は屋内でも低体温症が起こることがありますので、電気代の節約でエアコンを点けないのもほどほどにしましょう。低体温症で救急搬送された約75%は屋内で起こったとのデータもあります。特に、乳幼児や高齢者は体温調節が難しいので気をつけてください。
症状が出たら、部屋を暖かくする、衣服を重ね着する、毛布で体を覆うなどしましょう。頭や首を温めるため帽子やマフラーをするのも効果的です。

 夏でも高い山の上や気温の低い海やプール、また津波や突然の雨などで衣服が濡れて体が冷え切ってしまう状況が続く時など低体温症になることもあります。濡れた衣服はすぐに着替えましょう。
その他、栄養失調によって体が熱を生産できなくなったり、アルコールの摂取で体温調節ができなくなる場合もあります。酔っぱらって道端で寝てしまうと危険なのはこのためです。
 呼びかけに反応しない、脈や呼吸が弱いなどの時には、救急車を呼んでください。