手話動画:柿食えば…体にいいの?悪いの? (2023年10月23日)
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国鳥や国花があるように、国果があるって知っていましたか? 日本の国果は柿です。歴史が古く、縄文時代や弥生時代の遺跡から柿の種が発掘されています。奈良時代には日本の各所に流通していたそうですが、そのころの柿は渋柿。甘い柿は、鎌倉時代に突然変異種として登場します。江戸時代から次々と品種改良され、今や1000種類以上の柿があるそうですよ。柿の旬は9月~11月、秋にしか食べられませんよね。「柿の日」もあり、10月26日です。これは、有名な俳句「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」が読まれた日にちなんでおり、旬真っ盛りの時期ということもあって決められたそうです。
柿にはビタミン類や食物繊維が豊富に含まれ、特にビタミンCは柿を1個食べれば1日分が摂取できるほどです。
そのほか、柿にはタンニンも含まれています。タンニンは、抗菌作用や消臭効果、動脈硬化予防効果などがあるそうです。
ただ、気をつけたいのが胃石です。タンニンと胃酸が結合することによってでき、腹痛や吐き気、食欲不振などを引き起こします。悪化すると胃潰瘍を起こしたり、小腸に移動して腸閉塞を起こしたりするのです。タンニンを多く含む食品を食べ過ぎると起こることがありますので、柿の食べ過ぎには注意しましょう。適量は1日1個。おいしくて栄養があるし今の時期にしか食べられないからといって、食べ過ぎないようにしてくださいね。