手話動画:手話で絵本の読み聞かせ~まほうの手~(2024年1月29日)
手話動画
テキストデータ
子どものころ、夢中になって読んだ絵本がありますか。親やほかの大人に読んでもらった経験はあるでしょうか。絵本の読み聞かせは、想像力を豊かにする、言語力を高める、集中力が上がるなど教育にいいと言われています。さらに、絵本を通じて親子で楽しい時間を過ごすなど、コミュニケーションのツールにもなります。ただ、聴覚障害者の中には読み聞かせで絵本を楽しんだ経験がなく、昔話や童話で聴者が普通に知っている話を知らないという人が多くいます。手話による読み聞かせがあったら・・・、きっと夢中になったことでしょう。
仙台市民図書館とせんだいメディアテークが共同で、手話で読み聞かせをするイベント「手ではなすおはなしの会」を年2~3回開催しています。読み聞かせを担当しているのは、ボランティアグループの「まほうの手」です。
まほうの手のイベントの様子
まほうの手による読み聞かせは、全て手話で語ります。音声による読み聞かせに手話をつけている訳ではありません。文章が語る内容を大切にしつつ、絵の情報も手話に置き換えることで登場人物の感情や物語の場面を表現するのです。
イベントでは、聞こえない子どものみならず聞こえる子どもたちも、手話に見入り、絵本の世界に入りこんでいる様子でした。手話は視覚言語。絵本の世界をよりはっきりと作り出し、誰もが見て楽しめる表現になっているのでしょうね。
手話による読み聞かせは、他県でも実施しているところがありますが、仙台市にこのような取り組みがあるって嬉しいですね。