手話動画:あれ、歯が伸びてきている??(2024年6月3日)
手話動画
テキストデータ
鏡を見て、「歯が伸びてきている??」と感じたことはありませんか。大人になってから歯が伸びることはありませんので、歯茎が下がって歯が伸びたように見えるのかもしれません。歯茎が下がると歯と歯の間が開いているように見え、見た目が悪く老けた印象になります。その他、しみる、食べ物が挟まりやすい、虫歯になりやすいなどのデメリットがあります。歯茎が下がる原因の一つは歯周病です。歯茎が炎症を起こし、歯を支えている骨が破壊されて減っていきます。痛みがなく、気が付かないうちに進行している場合が多いです。歯がぐらついているのに歯茎が下がっていないという方は、歯茎が腫れているため下がっていないように見えるだけで、実は歯茎の下で骨が減っているかもしれません。
歯を食いしばる癖がある、歯ぎしりするという方も過剰な力がかかって歯茎を退縮させる場合があります。また、力を入れすぎた歯磨きを続けると歯ブラシが強く当たった歯茎が退縮します。
もう一つの原因は加齢です。歳を取ると、どうしても歯茎は退縮していきます。しかし、歯周病がなく口内環境が良ければ退縮を遅らせることができます。加齢以外での原因を排除しましょう。歯科医院を定期的に受診し、口腔内の環境をよくするように心掛けるといいですね。
歯茎は自力では元に戻せません。歯茎の移植や歯周組織の再生治療などもありますので、気になる方は歯科医に相談してみてください。