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手話動画:身近な菌で食中毒?!~黄色ブドウ球菌~(2024年9月24日)

手話動画

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テキストデータ

 今年の7月、横浜市の百貨店で販売されたウナギ弁当が原因で食中毒が起こりました。160人以上が症状を訴え、うち1人が亡くなったそうです。食中毒を引き起こしたのは黄色ブドウ球菌。おできやニキビ、水虫などの化膿性疾患を引き起こす菌で、健康な人でものどや鼻の中に存在していることが多い身近な菌です。

 もともとのどや鼻にいても問題のない菌が食中毒を引き起こしてしまうのはどうしてでしょうか。それは、黄色ブドウ球菌が食べ物に付着し増殖し始めると毒素を作り、その毒素が食中毒を引き起こすからです。黄色ブドウ球菌自体は熱に弱いので加熱すれば死滅しますが、毒素は熱に強く、一度毒素ができてしまうと加熱しても食中毒を引き起こしてしまうのです。
 症状は腹痛、吐き気、嘔吐で、下痢を伴うことがあり、潜伏時間は30分~6時間です。

 手洗いが不十分だったり、手指にけがをしていて素手で調理をした時などに、黄色ブドウ球菌が食物に付着します。特に素手で扱う手作り食品、おにぎりやサンドウィッチ、弁当、ケーキなどは取り扱いに気をつけましょう。
 手指の洗浄や消毒をしっかり行うのはもちろん、手指にけががある場合は、食品に直接触れないよう使い捨て手袋を着ける、トングやラップを利用するなどするといいですね。  
 食品を購入したらできるだけ早く冷蔵庫に入れ10度以下で保存しましょう。冷蔵庫に入れても菌はゆっくりと増殖します。残った調理済み食品の再利用は避け、早めに食べてくださいね。