手話動画:結核は昔の病気じゃない! (2024年10月28日)
手話動画
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結核と聞くと、ひと昔前日本が貧しく医療が進歩する前に流行っていた病気というイメージがあります。しかし、実は今でも毎年1万人以上の人が発病し、1500人以上の人が亡くなっているんです。子どもの頃に受けるBCG予防接種が有効なのは、約15年。それ以降は誰でも結核菌に感染する可能性があります。菌に感染しても発病しない人が多いのですが、一度感染したら菌は体内に残り続けます。そして免疫力が下がると発病するのです。
結核を発病する人の約60%は70歳以上です。その他、糖尿病、腎臓病で透析治療を受けている、胃の切除手術を受けたなどの人や、リウマチ注射薬・抗がん剤・ステロイド剤を内服している人なども免疫力が低下しやすいです。やせ過ぎや喫煙している人も注意が必要です。
初期症状は微熱や咳など普通の風邪と似ているため見過ごされやすく、感染が拡大することもあります。体がだるい、息切れする、色がついた痰や血が混じった痰が出るなどがあり、症状が長引くようなら早めに受診しましょう。
発病しても、薬を6カ月以上飲み続けることでほとんどが治ります。ただ、きちんと飲まなかったり、途中で勝手にやめたりすると、耐性菌ができて薬が効かなくなりますので、自己判断はせず、処方された薬はしっかり飲み切りましょう。
初期症状が風邪に似ていると言えば、今年はマイコプラズマ肺炎が流行っています。対策は、手洗い、うがい、マスク、そしてしっかりした食事や睡眠など免疫力を上げる生活ですよ。