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手話動画:チャイルドシートはいつまで必要?  (2024年11月5日)

手話動画

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テキストデータ

 2000年に道路交通法改正でチャイルドシートが義務化されてから24年。現在は、6歳未満の子どもを自動車に乗せる場合チャイルドシートを使用することが義務づけられています。6歳の誕生日を迎えたらチャイルドシートを卒業してもいいことになっていますが、子供を事故から守れないという意見が出ています。

 そもそもシートベルトは大人用に作られているため、それを使用していても衝突時子どもの体を適切に保護できず、頸部や腹部等に大けがをする恐れがあります。そのため、チャイルドシートが義務化されたわけです。
 しかし令和5年に実施した調査で、1~4歳のチャイルドシート使用率は78.7%、5歳は55.5%と半分ほどとなり、年齢が大きくなると使用率が下がっています。危険性について十分理解し、チャイルドシートを使用しなければなりません。

 ただ、6歳未満といっても体の成長は一人一人違います。6歳以上でも身長が低い子どもがシートベルトを使用するのは危険なのです。海外では、チャイルドシートの着用義務を年齢ではなく身長基準にしている国も多く、国連の基準は150㎝未満となっています。
 JAFは6歳以上でも140㎝に満たない場合は児童用チャイルドシートの使用を推奨していました。さらに今年9月にはその基準を150㎝未満に引き上げています。8月に起こった衝突事故では、5歳と7歳の姉妹が後部座席でシートベルトを着用していましたが、腹部の圧迫が原因で死亡しています。周囲の大人の判断が子どもの命を守るのです。